anyplaceのニュースリリースを配信しました。
”働く場所のシェアリングエコノミーを実現” 世の中に全く新しい働き方を提案する
あらゆる場所をオフィスに変えるITツール「anyplace」を29箇所で実証実験中!
キャップクラウド株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:萱沼徹、以下キャップクラウド)は、あらゆる場所をオフィスに変える打刻ロケーションシステム「anyplace」(エニイプレイス)を2020年1月6日にβ版をリリースして、実証実験を開始しました。
今、日本には「仕事場を柔軟に選べるしくみ」が必要である
<日本の課題(1):2020年オリンピック時の交通手段>
東京一極集中の現代において、通勤時の交通手段は大きな課題となっています。同じ時間帯に同じ方向に向かう人が多く、満員電車を避けて通ることはできません。国土交通省が発表した都市鉄道の混雑率調査結果によると、平成30年度の最高混雑率は199%でした(東西線の木場→門前仲町間)。混雑率が180%を超える路線は11路線あり、首都圏全体の混雑の様子を数字で読み取ることができます。今のまま2020年の東京オリンピックを迎えれば、現在日本人だけで大変混雑している電車に外国人も乗り込み、交通がパンクしてしまうことが予想されています。ですが、もし「仕事場を柔軟に選べるしくみ」があれば問題は解決します。自宅から徒歩圏内に仕事場があれば、そもそも満員電車に乗ることはありません。さらに、働く時間が自由になればラッシュを避けた時間に移動することができます。働く場所や働く時間の自由度が高まれば、満員電車の問題から開放されるのです。
<日本の課題(2):BCP対策>
現在日本は、働く場所が一箇所に固定されていることにより自然災害や大火事、テロなどの外部の問題に対策を立てることが難しい環境にあります。会社の中ですべてを網羅していたからこそ、場所を失うと付随してさまざまなものを失うからです。たとえば、仕事スペース・紙の書類・パソコンなどの電子機器など、予期せぬトラブルや災害によって一瞬にしてすべてが無くなってしまうことも考えられます。だからこそ、BCPの一つとしても「仕事場を柔軟に選べるしくみ」をつくり、会社機能を分散させてリスクヘッジすることが必要なのです。
会社以外の「仕事場」をどこにするか
「仕事場を柔軟に選べるしくみ」をつくるためには、まず会社以外に仕事場を持つことが必要です。最も身近にある仕事場は自宅ですが、自宅で働くためには家庭内の環境を整える必要があります。たとえば、同じ空間を共にする家族の理解を得る必要がありますが、生活スタイルを変えるのは、容易なことではありません。自宅で働くことはこれまでの家庭内の文化を再構築することでもあり、立地としてはベストであったとしても選択できないことがあるのです。そんなときは、自宅でも会社でもなく、第三のワークスペースである「サードプレイス」を設けることで解決します。
これまで会社に行かないと仕事をすることができないとされてきましたが、仕事が持ち運べる職業が増えてきたからこそ、サードプレイスでの仕事ができる方が増えてきています。国土交通省が実施した平成30年度のテレワーク人口実態調査結果によると、テレワーク制度等に基づくテレワーカーの割合は、前年度9.0%から10.8%と上昇傾向でした。また、これまでにテレワークをしたことのない人のうち、今後テレワークをしたいと回答したのは44.7%であり、今後も雇用型就業者がテレワーカーになる数は増えると予想されます。
会社や自宅以外の仕事場所は、街中のあちこちに存在しています。たとえば、コワーキングスペースです。共同で働くという意味をもったコワーキングスペースには、仕事をするためのツールや環境が整っていて、当日に予約をして短時間の利用ができる場所も多く存在します。また、コワーキングスペースのように設備が万全ではなくても、机・椅子・インターネット環境が整っていれば仕事ができる職業も多く存在します。そのため、近所にあるカフェやカラオケBOX、図書館の自習スペースなども仕事場として捉えることができます。
また、仕事を持ち運びサードプレイスで仕事をするということは、今まで平日活かしきれていなかった「空きスペースの活用」や「空き時間の活用(飲食店におけるランチとディナーのアイドリングタイム等)」にも繋がります。働く場所や時間をいつもと違う場所に変えるだけで人口が流動的になり、結果的に街の活性化にも繋がっていくと考えられます。さらに、働く場所を限定しないことで、これまでリーチしきれなかった場所に住む方を雇用できる可能性も高まります。より広い場所で労働者を確保できることで、現在問題となっている労働者人口減少の課題解決にも繋がります。
企業がサードプレイスでのテレワークを導入するときの課題
企業がサードプレイスでのテレワークを導入するときの課題は大きく分けて3つあります。
1つ目は、従業員がそれぞれ個別の事情を抱えているので、働きたい場所が一人ひとり異なるということです。子育て中の方は自宅や保育所から近い場所で仕事をするほうが家事をするために効率がいいですし、海でサーフィンをすることが趣味の人は海の近くのスペースで働くことを望むこともあると考えられます。つまり、一人ひとりがパーソナライズされた働く場所を持つことが必要になるということです。
2つ目は、働く場所が多様化することにより、誰がどこにいるのかを把握できなくなる問題があります。テレワークをしている仲間はそれぞれパーソナライズされた場所で働いているので、今席に座っているのかが視認できません。さらに、勤務時間が人によって異なれば、今勤務中なのかどうかを目でみて判断することもできなくなります。そのため、勤務時間中なのか、勤務時間外なのかを判断するための方法を持つことが必要になります。
3つ目は、働く場所の選択肢が拡がることにより、会社が仕事場として使用しても良い場所・悪い場所を決める必要があります。仕事場として認める場所をオンライン上でつなぐことで、仮想オフィススペースをつくることができます。結果的に、無数に拡がるワークスペースを仮想空間上で自社のオフィスとして見立てることができるのです。また、仕事場を自社で独占するのではなく、シェアすることになり、仕事場のシェアリングエコノミーが実現されます。
以上3つの課題を解決するために、キャップクラウドは「anyplace」(エニイプレイス)を開発しました。
あらゆる場所をオフィスに変えるITツール「anyplace」
anyplaceとは、キャップクラウドが特許を取得したITツールです。
機能(1)
自分の働く「場所」と「時間」の情報を記録することをメイン機能としています。anyplaceは仕事場にしたい場所に設置することにより、使用することができます。現在はBeacon端末を活用して位置情報を取得し、スマートフォンアプリを活用して時間の記録を取得できるしくみになっています。
機能(2)
管理者は世の中に設置してあるanyplace設置地点の中から「会社の仕事場として使いたい場所」を選択することが可能です。世の中に無数に拡がるサードプレイスのうち、勤務許可した場所のみを従業員の仕事場として設けることができる機能です。仮想上のオフィススペースをanyplace内につくるイメージで使用することができます。
現在の取り組み
2020年1月6日にβ版をリリースしてからは、anyplaceをさまざまなサードプレイスに設置することに注力しています。2020年1月22日時点でのanyplace設置箇所は29箇所です。
anyplace設置地点
1)スペース名:anyplace.work 富士吉田/場所:山梨県富士吉田市
2)スペース名:働空間/場所:埼玉県秩父市
3)スペース名:COMMUNITY TREE/場所:東京都渋谷区
4)スペース名:ツクル・ワーク 新宿センタービル店/場所:東京都新宿区
5)スペース名:LivingAnywhere Commons伊豆下田/場所:静岡県下田市
6)スペース名:Good Work/場所:東京都渋谷区
7)スペース名:コワーキングスペースpao/場所:東京都品川区
8)スペース名:和空間 多豆/場所:埼玉県秩父市
9)スペース名:コワーキングスペース茅場町 Co-Edo/場所:東京都中央区
10)スペース名:Any/場所:静岡県浜松市
11)スペース名:LIFULL HUB/場所:東京都千代田区
12)スペース名:コワーキングスペース7F/場所:埼玉県さいたま市
13)スペース名:南インドスパイス料理 カリアムドゥ/場所:山梨県富士吉田市
14)スペース名:iNVENTO/場所:東京都世田谷区
15)スペース名:シェアオフィス甲州/場所:山梨県甲州市
16)スペース名:Tsunagu/場所:長野県諏訪市
17)スペース名:Business Lounge 802/場所:東京都八王子市
18)スペース名:コワーキングスペース八王子8Beat/場所:東京都八王子市
19)スペース名:コワーキングスペース ツナグ/場所:東京都足立区
20)スペース名:ワーキングラボ/場所:山梨県富士吉田市
21)スペース名:ミタカフェ/場所:東京都三鷹市
22)スペース名:DIGIMA BASE/場所:東京都新宿区
23)スペース名:CO-Work&…SHINJUKU/場所:東京都新宿区
24)スペース名:秋葉原コワーキングスペース Rampart/場所:東京都千代田区
25)スペース名:コワーキングスペースBreath/場所:東京都武蔵野市
26)スペース名:コワーキングスペースMORINAGA Village/場所:東京都港区
27)スペース名:アジアスタートアップオフィスMONO/場所:東京都江東区
28)スペース名:EDITORY/場所:東京都千代田区
29)スペース名:ザ・パークレックス天王洲[the DOCK]/場所:東京都品川区
今後の取り組み
anyplaceの設置箇所を増やしながら、anyplaceの機能を整えて、2020年2月6日の本リリースへ向けて進めていく方針です。2020年の大きな行事であるオリンピック開催時の問題解決方法としてanyplaceを活用してもらうため、他社とのアライアンスも視野に入れて進めています。
お問い合わせ
キャップクラウド株式会社(東京都渋谷区渋谷1-8-3 TOC第1ビル8F)
担当者:松永文音(まつなが あやね)(社長室 室長 兼 広報担当)
E-Mail:ayane.matsunaga@capcloud.co.jp
TEL(担当者直通):080-7707-7653
TEL(本社):03-6824-1006