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大正大学生の共同研究発表 【病院で働く】労働生産性の向上を促す新たな働き方のご提案

新しい働き方の提案

こんにちは。大正大学表現学部表現文化学科2年の野本佳志、出良直也、川村奈穂、山中玲奈、岸田咲来と申します。この度、キャップクラウド様と大正大学表現学部表現文化学科アート&エンターテイメントワークコースで産学連携プロジェクトに取り組むことになりました。コースの2年生がチームに分かれ、anyplaceパスポートの新しい活用場所をご提案するといった授業内容で、各チームの学生がそれぞれ工夫を凝らしてスライド資料を作り、キャップクラウド様に直接発表を行いました。選考の結果私たちの発表が最優秀賞に選ばれ、その内容をこれからご紹介いたします。

はじめに、私たちは社会的背景として人口減少や少子高齢化による労働力不足に着目しました。現状、総務省統計局の労働力調査によると日本の労働人口は著しく減少しています。
労働人口の減少を食い止めるためには、一人当たりの生産性を上げる必要があります。
そこで私たちは“新しい働き方”をご提案したいと思います。

日本の労働生産性の現状を把握するために、他の先進諸国の状況や特徴などと比較しながら掘り下げてみます。

自由な働き方が労働生産性向上につながる

OECDの調査によると、ドイツ人1人の労働生産性(労働時間あたりの国内総生産)は、64.4ドル、日本は41.3ドル。ドイツの生産性は日本と比較して1.5倍にもかかわらず、年間の労働時間は日本より約250時間以上短くなっています。

では、何故この違いが生まれているのか。そこには、日本とドイツの働き方に違いがありました。ドイツでは「フレキシブルワーク」という働く時間や場所、休暇の自由度を高めた働き方が普及していることが分かりました。労働時間の短縮やフレックスタイムの導入などの施策がフレキシブルワークの普及を促していると考えられます。

そこでこの企画案では、anyplaceパスポートのサービスを活用した「新しい働き方」を提案し、一人当たりの生産性を上げることを目的としました。
これによって、日本におけるフレキシブルワークの普及を促し、人口減少による労働人口の低下の問題を改善することに繋がることが期待できます。

働きながら通院する人の現状

これらの社会的背景を踏まえた上で私たちは就労に困難を抱えている人、その中でも病気と向き合いながら働いている人に焦点を当てました。

厚生労働省の調査によると、調査を行った約6000万人のうち、働きながら通院している人の割合は2016年で34.9%となっています。

さらに2017年に、20歳から64歳で企業勤務時に受診経験のある人を対象に行われたアンケート調査では在宅勤務やサテライトオフィス勤務によるテレワーク制度があれば治療と仕事の両立に活用したいかという質問に対し、約4割の人が活用したいと答えています。


画像出典元:厚生労働省委託事業平成29年度治療と職業生活の両立に関する実態・ニーズ調査事業報告書(日本能率協会総合研究所)

これらの調査の結果から入院をしている人や働きながら通院している人にテレワークの需要があることが分かりました。

病気を抱える人が治療と仕事を両立できる環境づくり

そこで私たちは、通院や入院で病院を利用している人や、家族の付き添いで病院に行きたい人が病院内で働けるスペースを提供することを提案します。

病院内で働けるスペースを提供することで、治療と仕事の両立を助けることが出来るのではないでしょうか。

具体例:病院の食堂の一角をコワーキングプレイスに活用する

昼間の混雑する時間を避け比較的食堂を利用する人が少ない時間帯を利用します。また、パーテーション等でスペースを区切ることで周りを気にすることなく仕事に集中する事が出来ます。

厚生労働省が行ったアンケートによると、がんなどの患者が退院後も就労を継続したいと考えている人の割合が90%を越えていることが判明しました。患者にとって仕事は大きな生きがいとなっているのです。

治療と仕事の両立支援を行うことは労働生産性の向上に繋がるのではないかと私たちは考えました。

実は国も動いている治療と仕事の両立支援

既に厚生労働省では治療と仕事の両立支援について様々な取り組みをしています。具体的には、院内でのポスター掲示などの広報、支援チームの発足などの院内体制の整備などを行っています。治療と仕事の両立支援に協力的な病院から実施していくことで取り組みを広めることが出来るのではないでしょうか。


厚生労働省 治療と仕事の両立支援
https://chiryoutoshigoto.mhlw.go.jp/index.html

まとめ

現在、人口減少に伴う労働生産力の低下は大きな社会問題となっています。労働生産性を上げるためには働き方を自由に選択出来ることが必要であり、病院で働くという事もその選択肢の一つになると考えます。私たちの提案が、anyplaceパスポート利用者の方々一人一人のよりよい働き方に繋がることを願っております。また、私たちのような学生にも今後「働き方」について考えるきっかけになれば良いと思います。

最後に

今回、この企画立案を通してたくさん感じたことがあります。今まであまり経験した事のない企業への企画立案ということもあり、苦戦する場面が多々ありました。しかし、それ以上に多くの学びがありました。
以前から働き方に関して様々なことが問題視されているということは認識していました。今回、企画立案のために働き方の現状を調査し、課題を見つけ考えていくなかで、漠然としていた働き方に対する認識が、少しですが明確になったと思います。考えれば考えるほど、思ってもみなかったような多くの課題が見えてきました。それをどう解決していくのか、anyplaceパスポートのサービスをどのように活用していくのか、グループ内で幾度も話し合いました。最終的に一貫性のあるものにまとめることができ、強く達成感を感じています。
そして、今回の企画立案は私たちにとっても「働き方」について考えるきっかけになりました。現在日本は、一人一人が自分の生活スタイルに合った働き方を選択することが重要視され、それができる社会になりつつあります。私たちはいずれ、この問題の当事者になります。当事者になる前段階である今、学生時代に、社会の現状を理解し、それに対する解決案をはじめとする多くの考えを、思考し、グループで共有する機会を得られたことをとても嬉しく思います。
最優秀賞に加え、このようにブログ記載の機会を設けて下さりありがとうございます。

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